やっぱり・・・私、倒れたんだ。



少し胸が痛む。




「鈴宮くんにも、今日ちゃんとお礼を言うのよ」



・・・ん? 鈴宮??



「なんでそこで鈴宮が…」



しかもなんでお母さんが鈴宮を知っているの?




「なんでって、昨日倒れた奏を鈴宮くんがわざわざ送って来てくれたのよ」



「えっ、えぇ!!」



鈴宮が!?



「そうよ。ここまで運んできてくれたんだから」



なんで、わざわざ鈴宮がここまで来るの…ι


なんか鈴宮に借りができたみたいでショック……ι




「とりあえず、お兄ちゃんには奏が倒れたこと黙っているから」


ふふふっとお母さんが笑う。