玄関は、綺麗に掃除がしてあって清潔が溢れている。



にしても奏が倒れるは家には入るは…予想外のこと起こりすぎ。




「奏の部屋はここよ」



1人苦笑しながら2階に上がると奏のお母さんが奥の部屋を開けた。




奏の部屋の中はしっかりと整頓されていて女の子らしい。



・・・でもピアノやその関係のものは一切なかった。




やっぱり…辞めた時に全部捨てたのか…?



もしかしたら部屋には何かあるかと思ったが
その淡い期待も消えた。




俺はゆっくり奏をベッドの上に寝かせた。



「本当にありがとう。助かったわ」


奏のお母さんはニコッとほほ笑む。



「いえ」



あれ?