あの音をもう1度

・・・・・はい?



いきなりのことに目が点になった。




「音梨さんの担任の先生は今日お休みだし、先生も今から別の子の付き添いに行かなきゃいけないの。

音梨さんをこのまま寝かせとくのもだがら、家まで送ってくれる?
道は教えるから」



「お願い!」と先生は手をあわせた。




いや。俺は全く問題ねぇけど、それでいいのかよι



「わかりました。ちゃんと送ります」




「ほんと!ありがとう」



先生の顔がパァッと明るくなって「じゃあ地図書いてくるね」と言ってまた保健室を出て行った。




「…鞄でも取りに行くか」


俺は教室に鞄を取りに保健室を出た。