あの音をもう1度

そして昨日の音楽室に行くと、すでに鈴宮は来ていた。



窓から外を眺めていてそれだけで不意にかっこいいと思ってしまった。




「あっ、来てくれたんだ」


鈴宮はこっちを振り向いた。



「そっちが呼び出したでしょ?」


私は音楽室のドアを閉めた。




「まぁね…」


窓から降りてこっちに近づいてきた。




今日は何を言われるの・・・?




ドキドキしながら目をつぶった。




「…大丈夫だった?」



えっ…?



私はびっくりして、ゆっくり目を開けた。



「なに…が?」



「だから…」


鈴宮は自分の髪をクシャッと触った。