覚えてる。 何度も何度も会うたびに頭を撫でてくれて、その優しさに安心をおぼえたのも。 「もー!我慢できね!」 突然、楽兄が立ち上がって“ビシ”っとお父さんを指差した。 「いくら親父だとしても奏の頭に馴れ馴れしく触るなー!」 な、なにそれーっ!? 「はっはっは。相変わらず楽は奏が好きなんだな~」 そんな楽兄を気にもせず、笑うお父さん。 そして・・・ 「みんな、いつもまで立っているの。ご飯できたわよ~♪」 超ご機嫌でキッチンからでてきたお母さん。 うわ~! なんか嫌な予感…