――――――――――
――――――――



「か~なでっ♪」


「うわっ!」



学校につくといきなり栞に後ろから抱きつかれた。




「栞か~。どうしたの?」



栞はニコニコと笑っている。


「昨日どうだった?」



「昨日っ、て?」


思わず体が少し強張る。




「昨日の放課後だよ。鈴宮君と何かあったんじゃない?」




あぁ~、そういうことか。


確かに“何か”はあったけど…今は栞に黙っておこう。



「何もなかったよ。一通り案内してから普通に帰ったよ」


私は笑って答えた。