私がまたピアノを始めてから
栞と一緒にいることも減って、トランペットを教えれなくなって気になってたんだけど・・・







「おめでとうっ!栞!」




満面の笑顔の栞。


きっと裏で一生懸命練習したんだろうな。






「ありがとう~!奏。いろいろ奏が支えてくれたおかげだよ」




そんな……


私はなにもしていないよ。





そんな私たちの横を涼太は素通りした。


こっちを1度も見ずに・・・






「どうしたの…?喧嘩でもした?」


そんな空気を読んだのか、栞はコソッと聞いてきた。