そこは大きなグランドピアノが真ん中にドンっとあるだけの部屋。 とても神聖な感じがした。 「--どうかな?気にいった?」 バルトニアさんは私の様子を満足そうに見て笑った。 「すごく…素敵だと思います…」 「そっか。じゃあ練習始めよう」 *** 「かーなでっ♪」 「わっ!栞~」 HRが終わったと思ったら栞に抱きつかれた。 「聞いて聞いて!私、ソロパートもらえたの!」 「えっ…。やったね!栞!」