あの音をもう1度





っ--…




もう、その言葉とその姿で十分だった。



仕事を手伝っていることも、それを私に隠していたことも



全部・・本当なんだね。







「でも、俺は…!」


「ねぇ、涼太」





これが事実だとわかった以上、もう涼太に迷惑はかけられない。


もう涼太を頼ってばっかりじゃいけない。





もし、涼太が大変なのに私に気を使わしているのなら




私は---













「当分、練習は自分でしようと思うの」














喜んで身を引くよ。