*** 「う~・・・。決まんない~!」 曲目を決めだして数時間。 いろいろ考えているけど、ぴったりの曲がない。 私は復帰したばかりだし、涼太は音楽家じゃないから実際お互いそこまで詳しくないから余計に大変だ。 「奏。もう下校時間だし、今日はここまでだな」 「うん・・・」 本当は今日中に決めたかったけど、仕方ないよね。 「あ、奏。ちょっと電話してくる」 そう言って涼太はよそよそしく廊下に出た。 「ん~…!疲れた」 体を上に伸ばした。 でも、心地いい疲れ。 毎日が充実してるって感じがする。