これだ・・・・
大きな拍手に歓声。
そして、この達成感。
すごく心地いい・・・
思わず笑みがこぼれた。
「---おかえり!」
えっ?
突然、そんな声が聞こえてそのほうを見てみると1人のおじさんが立ち上がっていた。
「おかえり!奏ちゃん。ずっと待ってたよ」
その人は笑顔で大きく拍手してくれた。
うそっ・・・・
「奏ちゃん!」
「おかえりー!」
その人をかわきりに何人かのお客さんが叫んでくれた。
私のこと…覚えていてくれた…?
すっかり忘れられていると思っていたのに思わぬサプライズ。
あまりの嬉しさに我慢できなくなって笑顔のまま1粒の涙を流した。
そうだ。
ここは・・・私の・・・・・



