「鈴宮君って隣町から来たんだよねぇ?」


「あぁ」


「なんでこの高校に来たの?」


「ずっと探している人がいるんだ」


「それって女の人?」



「それ以上は言えない」




ふ~ん・・・探してる人ね…


そんな理由で転校してきたんだ。




「奏!」


「ん?なに?」


私は栞のほうにむき直した。



「明日の放課後、買い物行かない?」


「行く!」


久しぶりの買い物だぁ♪



「栞は新しい服がほしいなっ」


栞と楽しく話していると――





「音梨さん」


後ろから声をかけられた。


を振り返ると……