あの音をもう1度

「いないけど…」



確か今日は仕事の打ち合わせで夜まで帰ってこないって言ってた。





「ふ~ん…」


涼太はなにか考えついたようにニヤッと笑った。



涼太がこうやって笑うときってあんまりいいことないんだよね・・・




涼太は勢いよく机から降りた。



「よし!今から奏の家行こうぜ」



「はっ?」



私の家?!しかも今から!?





「ほら、行くぞ」


涼太にポイっと鞄を投げられた。




「ちょ、ちょっと待ってよ」



涼太って、たまに強引になるよね!







結局、涼太に押されて私達は家に向かった。







「もう!涼太、勝手すぎだよ。いきなり行くなんて…」