「すごいよね~、鈴宮君」


栞がお弁当を持ってきた。




「本人は困惑してるみたいだけど」


一応笑っているがあれは作り笑いだね。



「にしても、あんなにカッコいいなんて予想以上だよ♪

奏、知ってる?
鈴宮君って隣町の高校から転校してきたんだけど

成績優秀、運動神経抜群、しかもあの容姿端麗!

あんなに揃っている人なかなかいないよ!」


栞の目はさっき以上にキラキラ光っている。



でも何で隣町からわざわざこっちに来たんだろう?




チラッと後ろを見ると
鈴宮は女の子達の質問責めにあっていた。