陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

真っ暗で、寒くて冷たい。

少し向こうに、誰かいて、私はいつも、その人を『パパ』と呼んでいた。

顔も、姿もまるでなにもわからない。必死に追いつこうと走っても追いつけず、手を伸ばしても、それは宙を舞うだけ。

いつも決まって、最後はひとりぼっちになる。


あ、また…


遠くに見える人影。
私はそれに向かって走る。

「待ってよ!」

いつもと結末は変わらない。わかりきった結末。
無駄な努力だと思っていても、やっぱりいつも追いかけるし、辛くなって涙がこぼれる。