まだ熱い自分の頬を擦りながら、幸姫は廊下をぼーっと歩いていた。
結局、わけがわからないまま、あたふたしていると、政宗がもう寝る、と言い出したので、おやすみなさいと言って、幸姫は部屋を出たのだった。
「なんていうか…よくわかんない奴よね」
はぁ、と小さく溜息をつく。
そして、これからどうしたらいいのかもわからず、幸姫はまた溜息をつくと、縁側に座って月を眺めた。
「…酒臭い」
ジッとしていると、自分の息が酒臭いことに気づき、少しだけげんなりした。
…元をただせば、あいつがお酒飲ませるのが悪いんじゃん。
母があれだけお酒は二十歳になってからと言っていた意味が、よく分かった気がした。
それにしても綺麗な顔してたなぁ。
ふっと政宗の顔が頭に浮かび、また、顔がかぁっと赤くなった気がした。
ほんと、むかつくくらい綺麗で…
そしてそのとき、ふと、政宗の目から、涙がこぼれたのを思い出す。
とくん、と、小さく、幸姫の胸がなった。
「あんなの…反則じゃない」
はぁ。と溜息をつき、ごろんとそのままねっころがり、ぼぅっと月を眺めていた。
結局、わけがわからないまま、あたふたしていると、政宗がもう寝る、と言い出したので、おやすみなさいと言って、幸姫は部屋を出たのだった。
「なんていうか…よくわかんない奴よね」
はぁ、と小さく溜息をつく。
そして、これからどうしたらいいのかもわからず、幸姫はまた溜息をつくと、縁側に座って月を眺めた。
「…酒臭い」
ジッとしていると、自分の息が酒臭いことに気づき、少しだけげんなりした。
…元をただせば、あいつがお酒飲ませるのが悪いんじゃん。
母があれだけお酒は二十歳になってからと言っていた意味が、よく分かった気がした。
それにしても綺麗な顔してたなぁ。
ふっと政宗の顔が頭に浮かび、また、顔がかぁっと赤くなった気がした。
ほんと、むかつくくらい綺麗で…
そしてそのとき、ふと、政宗の目から、涙がこぼれたのを思い出す。
とくん、と、小さく、幸姫の胸がなった。
「あんなの…反則じゃない」
はぁ。と溜息をつき、ごろんとそのままねっころがり、ぼぅっと月を眺めていた。


