陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「ぷぁ!」

お湯から顔を出し、次はこれからの事を考えた。


とにかく、どうにかして、現代に戻んなきゃいけないけど、でも、戻り方が全くわかんない。もう一回姉滝に落ちてみたらいいのかも知んないけど、ちょっとそれは怖いし、そんな単純な事でもない気がするんだよねー。


うーん、と頭をひねる。


それに何より、今は喜多さんのご好意で置いて貰ってるけど、いつまでもってわけにはいかないし。でも、かといってこっちのお金とか持ってないし、頼れる人とか、全くいないし。

「はぁ…これからどうしよう」

深い溜息が出た。

よく考えてみれば、今の自分の置かれている状況は結構ピンチだったりする。
しかも、どうしようも出来ない状況とくれば…

「溜息も出るよねぇ」

ぶくぶくぶく…


また幸姫は、お湯の中に沈んでいった。