みんなが挨拶をしていくのを聞いて、幸姫はちらりと頭の上にのせられた顔を見た。
「おう、おはよう。…どうした?」
眠たそうな表情の、昨夜見た綺麗な顔がすぐそばにあった。
「いや、別に…おはようございます」
視線がバッチリあってしまい、少しだけ気恥ずかしくなり、視線をそらす。
「ところで小十郎、喜多が今言ってたこと、一体どういう意味だ」
ニヤリと笑いながら、小十郎に問いかける政宗。小十郎は少しだけ顔をひきつらせながら、口を開いた。
「いえ…少々、得体の知れないところがございましたので、政宗様にお会いさせるのは差し控えるべきかと思い」
そこまで聞くと、政宗はくくっと喉を鳴らした。
「小十郎、お前何年俺の側にいる?」
政宗に言われて、小十郎は口を閉ざした。
「…玲子に似てるから、近づけたくなかったと、正直に言ったらどうだ」
「政宗様!?」
ハッとした様子で、小十郎が政宗を見る。
「やっぱり…な」
面白そうに笑う政宗に、小十郎は小さくため息をついた。
まただ…また、玲子って名前が出てきた。
ぼぅっと2人のやり取りを見つめながら幸姫はふと思った。
「おう、おはよう。…どうした?」
眠たそうな表情の、昨夜見た綺麗な顔がすぐそばにあった。
「いや、別に…おはようございます」
視線がバッチリあってしまい、少しだけ気恥ずかしくなり、視線をそらす。
「ところで小十郎、喜多が今言ってたこと、一体どういう意味だ」
ニヤリと笑いながら、小十郎に問いかける政宗。小十郎は少しだけ顔をひきつらせながら、口を開いた。
「いえ…少々、得体の知れないところがございましたので、政宗様にお会いさせるのは差し控えるべきかと思い」
そこまで聞くと、政宗はくくっと喉を鳴らした。
「小十郎、お前何年俺の側にいる?」
政宗に言われて、小十郎は口を閉ざした。
「…玲子に似てるから、近づけたくなかったと、正直に言ったらどうだ」
「政宗様!?」
ハッとした様子で、小十郎が政宗を見る。
「やっぱり…な」
面白そうに笑う政宗に、小十郎は小さくため息をついた。
まただ…また、玲子って名前が出てきた。
ぼぅっと2人のやり取りを見つめながら幸姫はふと思った。


