陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「ほんとにいい人だよな~、愛姫ってば」

帰り道、喜多はまだ用事があるということで、先に雪道を歩きながら、ポツリと呟いた。


…だってさ、自分の旦那に愛人ができるわけよ?
普通、喜ばないでしょ。


この時代では、そういうものではないのかも知れないから。
そういったことはよくある話らしいと、時々こっそり遊びに来る佐助に話を聞いて、少しは慣れてきたけれど。


でもやっぱりなんかなー。


また降り出した雪を眺めながら、ふと、足を止めた。