陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

作法云々すっ飛ばして、とにかく昔に教えてもらったときの記憶を呼び起こしながら、お茶を点てた。

点て終えたお茶を皆が飲んでいくのを見守る。


「結構なお手前で」

宗易と呼ばれたおじさんが答える。
政宗はほっとした表情を浮かべていた。

「幸姫殿、なかなかであった。今宵は祝言を祝って、我が宴を開こう。うぬらも参加するとよい」

そういい残して、信長は席を立った。
私はほっと胸をなでおろした。