陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「今日の亭主は、どうしても幸姫殿がつとめたい、と申すのでな」

信長の言葉に、思わず顔をあげた。


ちょ、ちょっと!?
何言ってんのよ!?


「信長殿、お戯れを。あれは茶の作法など、からきしです」

政宗の助け舟に、私は大きく頷く。

「それに、茶であれば、ぜひとも宗易殿のお手前を拝見したい」


宗易が誰かしんないけど、いいぞいいぞー!


心の中でエールを送る。

「ならぬ」

信長は笑って答えた。

「せっかくの貴殿の嫁姫のお披露目なのだ。幸姫殿にたててもらえばよい。それに、多少のことは大目に見てくれると、先ほど皆、言ったではないか。なぁ?」

信長の言葉に、政宗以外の人が頷いた。