陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「!!」

振り向き様に、押し倒される。両腕を押さえつけられて、起き上がる事ができない。

「ちょっと!退きなさいよ!」

ジタバタと暴れる幸姫を、愉しそうに信長は眺めた。

「…安心しろ、うぬは殺らぬ」

そう言うと、信長はすっと身を引いた。
幸姫は掴まれていた腕を擦りながら、体を起こす。

「だが、コレは返せん」

「はぁっ!?」

そう言って、信長は立ち上がり、笑いながら部屋を出ていった。