陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

信長がすっと手を上げる。男の子や女中達はもちろん、濃姫までもが、頭を下げ、部屋から出ていった。

「何が、とは?」

部屋に二人きり。
だが、気にせず、幸姫は口を開いた。

「本能寺の変」

真っ直ぐに信長を見つめて言う。
声を発すると、少し、自分の息が酒臭く感じた。

「光秀に言ったのはあなた?」

聞くと、信長はにぃっと笑った。

「…何が目的なの?」

ストレートに聞く。
お酒のおかげ、と言うのだろうか。なんの迷いもなく聞けた。