陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「奥州の独眼竜、か。何用だ?」

奥の間へ通された先に居たのは二人。どちらも見知った顔だ。

「いや、家の者が行方不明になったのですが…こちらで見かけた、と、聞いたもので」

小さく頭を下げて答える。声はないが、笑っているのが雰囲気で伝わってきた。

「当主が自ら迎えにくるとは…よほどの相手とみえるが。はて」

頭をあげると、そこにはニタリと笑った信長と、表情ひとつ変えずに、傍らに控える蘭丸の姿があった。

「先日も、お会いしたかと」

ギリッと歯を噛み締めながら答える。


本当ならばこんな男、今すぐにでも切り捨ててやるものを…


「あぁ…幸姫、と申したか」

思い出したように答える信長を睨み付けながら、政宗は短く、はい、とだけ答えた。