「奥州の独眼竜、か。何用だ?」
奥の間へ通された先に居たのは二人。どちらも見知った顔だ。
「いや、家の者が行方不明になったのですが…こちらで見かけた、と、聞いたもので」
小さく頭を下げて答える。声はないが、笑っているのが雰囲気で伝わってきた。
「当主が自ら迎えにくるとは…よほどの相手とみえるが。はて」
頭をあげると、そこにはニタリと笑った信長と、表情ひとつ変えずに、傍らに控える蘭丸の姿があった。
「先日も、お会いしたかと」
ギリッと歯を噛み締めながら答える。
本当ならばこんな男、今すぐにでも切り捨ててやるものを…
「あぁ…幸姫、と申したか」
思い出したように答える信長を睨み付けながら、政宗は短く、はい、とだけ答えた。
奥の間へ通された先に居たのは二人。どちらも見知った顔だ。
「いや、家の者が行方不明になったのですが…こちらで見かけた、と、聞いたもので」
小さく頭を下げて答える。声はないが、笑っているのが雰囲気で伝わってきた。
「当主が自ら迎えにくるとは…よほどの相手とみえるが。はて」
頭をあげると、そこにはニタリと笑った信長と、表情ひとつ変えずに、傍らに控える蘭丸の姿があった。
「先日も、お会いしたかと」
ギリッと歯を噛み締めながら答える。
本当ならばこんな男、今すぐにでも切り捨ててやるものを…
「あぁ…幸姫、と申したか」
思い出したように答える信長を睨み付けながら、政宗は短く、はい、とだけ答えた。


