陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「何故、とは?…私が信長様に仕えるのに、理由などない」

さも、それが自然で、当たり前だといわんばかりの顔で答える。

「ないって…」

「あの方が私の主である。あの方に天下を取っていただきたいからこそ、私はここにいる」

「自分で、天下を取りたいとは…自分が、天下を統一したいとは思わないんですか…?」

聞かれて、光秀は小さく笑った。

「あぁ…貴女のいた時代では、私が信長様を、この地で討ち果たした、となっているからですか?」

「なっ…!?」

光秀の言葉に、幸姫は言葉を失った。

「私にも、何故そのようなことをした自分がいるのかわかりませんが…」

ふぅ、と息をつく。

「私の理想の天下は、信長様がいて初めて実現する」

まっすぐに幸姫を見据えるその瞳には、なんの迷いも感じられなかった。