「…幸姫」
小さく呟かれたその声に、幸姫はふと顔をあげる。
そして同時に、自分が抱きついていたことに気付き、顔が真っ赤になった。
「なに?」
必死に何事もなかったかのような顔をして聞く。
「…いや、何でもない」
小太郎は微笑みながら言うと、手をそっと伸ばして幸姫を抱き寄せた。
「こ、こた!?」
声が思わず裏返る。
「もう離さん。お前は必ず俺が護る」
小太郎の言葉に、目を覚ますまでずっとうなされていたことを思い出す。
あ…もしかして、北条のことを思い出してたのかな…
「…そうだよ」
小太郎に身を預ける。
「だから、勝手にいなくならないで」
小太郎の腕に力がこもる。
「…あぁ」
小さく呟かれたその声に、幸姫はふと顔をあげる。
そして同時に、自分が抱きついていたことに気付き、顔が真っ赤になった。
「なに?」
必死に何事もなかったかのような顔をして聞く。
「…いや、何でもない」
小太郎は微笑みながら言うと、手をそっと伸ばして幸姫を抱き寄せた。
「こ、こた!?」
声が思わず裏返る。
「もう離さん。お前は必ず俺が護る」
小太郎の言葉に、目を覚ますまでずっとうなされていたことを思い出す。
あ…もしかして、北条のことを思い出してたのかな…
「…そうだよ」
小太郎に身を預ける。
「だから、勝手にいなくならないで」
小太郎の腕に力がこもる。
「…あぁ」


