「こたっ!?」

ゆっくりと瞼が持ち上がる。


神様仏様!!


思わずギュッと抱きつき、わんわん声をあげて泣いた。


このまま起きなかったらどうしようかと思った。



冷たい顔、体、指先。
小太郎がまだ生きていると思えた唯一の理由は、心臓が動いていたから。

ただそれだけだったから。