陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「ふむ、それもそうか」

そう答える信長に、幸姫は掴みかかった。

「何を笑ってんのよ!早くこたをここから出して!」

が、直ぐに咲庵に取り押さえられる。

「信長様に手を出すことは許しません」

「離して!離してよっ!」

じたばたと暴れる幸姫に、信長はまた、にやりと笑みを浮かべた。

「光秀、その者も同じ牢に入れておけ」

信長の言葉に、驚いた顔をみせる。

「よろしいのですか ?」

咲庵が答えると、信長は短く、よい、と呟く。

「みつ、ひ、で ?」

牢がガシャンと音をたてて閉められた。
幸姫は、牢の中から、咲庵と呼ばれていた人物の後ろ姿を見つめた。