陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「これでいいわ。…来なさい」

自分の頭から、綺麗な蝶の細工の施された簪を、すっと髪に挿してくれた。
それからにっこり笑って、濃姫は言った。

物腰は柔らかそうな雰囲気なのに、どこか逆らえない感じがして、黙って後に続く。

連れていかれた先は、明かりがなく、前の見えないほど暗い地下だった。