陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「あぁ…お目覚めですか?」

窓から差し込む光に、幸姫は目を細めた。

…誰?

明らかに母親ではない、男性の声。

「そこに着物を置いてありますから、着替えが終わったらお呼びください」

そう言うと、とても綺麗な姿勢で、男性はパタパタと部屋を出ていった。

部屋を見回して、幸姫はため息をついた。

…やっぱり、あっちが夢か。

変わらない、木造の部屋で一人、もう一度、小さくため息をついた。