陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

浮気がばれたときって、こんな感じなのかな。


そんなことをぼうっと考えていた時だった。

「幸姫、居るのか?」

不意に声がした。
襖口には小十郎の姿があった。

「あ……」

気がつくと、部屋の中は薄暗くなっていた。
どうやら日が傾いてきていたようで、部屋から見える外の景色には、すでに空には星がちらほらと現れ始めていた。

「体に障るだろう。横になっていろ」

小十郎に言われて、幸姫は俯いた。

「…ねぇ、なんで政宗は、私にあんなに優しくしてくれるの?」

幸姫の言葉に、小十郎は一瞬体を硬直させた。


…そうよ、どうして政宗はあんなに私の優しくしてくれたんだろう。
最初会ったときから、なんかおかしいくらいに絡んできてた。



そう思った時だった。

「幸姫に…玲子の面影をみたのだろう」

思いがけない言葉に、幸姫は顔をバッとあげた。