丁度、小太郎と入れ違いになるように、襖がバシッと開けられた。
「あ…お帰りなさい、喜多さん」
目の前に立っている人物に、政宗は顔を引きつらせる。
「喜多…今日は愛姫の供をするのでは」
満面の笑みで、喜多が答える。
「そうです。愛姫様に幸姫のことをお教えしたところ、ぜひとも見舞いに行きたいとおっしゃられたので、連れて来たのですよ」
「え…?」
喜多の言葉に驚いたのは、政宗ではなく、私の方だった。
「まぁ…政宗様。このようなところで何をなさっているのです」
愛らしい声。
すっと喜多の後ろから登場したのは、誰が見ても、綺麗だとしか言いようのない美しい女性が立っていた。
「なぜ、幸姫に」
短く政宗が言うと、愛姫はころころと笑った。
「まぁ、わかっておいででしょう?…最近、政宗さまが熱をあげている女性がいるという噂、耳にしていないとでも?」
愛姫の言葉に、幸姫は硬直した。
「あ…お帰りなさい、喜多さん」
目の前に立っている人物に、政宗は顔を引きつらせる。
「喜多…今日は愛姫の供をするのでは」
満面の笑みで、喜多が答える。
「そうです。愛姫様に幸姫のことをお教えしたところ、ぜひとも見舞いに行きたいとおっしゃられたので、連れて来たのですよ」
「え…?」
喜多の言葉に驚いたのは、政宗ではなく、私の方だった。
「まぁ…政宗様。このようなところで何をなさっているのです」
愛らしい声。
すっと喜多の後ろから登場したのは、誰が見ても、綺麗だとしか言いようのない美しい女性が立っていた。
「なぜ、幸姫に」
短く政宗が言うと、愛姫はころころと笑った。
「まぁ、わかっておいででしょう?…最近、政宗さまが熱をあげている女性がいるという噂、耳にしていないとでも?」
愛姫の言葉に、幸姫は硬直した。


