陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「小十郎さんにも怒られるよ」

「大丈夫だ」

「………」

何が大丈夫なのか、さっぱりわからん!
そう思いながら、幸姫は痛みを伴わずに動ける範囲を確認していった。


うん、大丈夫。
この間より動けるようになった。


うんうん、と頷きながら、幸姫は小袖を羽織った。

「…あの忍はどうした?」

急に政宗に聞かれて、幸姫はうん?と目をぱちくりとさせた。

「こた?いるよ?…こた!」

呼ぶと、小太郎がふっとどこからともなく現れた。

「こたに何か用?…言っとくけど、もう勝手に、こたにあれこれ命令しないでよね?」

怪訝そうな表情で、政宗を見ると、政宗はふぅ、とため息をついた。