暫くの間、養生が必要だということで、いったんまた、小十郎の屋敷に戻ることになった。
戦の後、急に意識を失い、倒れた私は、お腹の傷のせいか、三日三晩熱を出して意識が戻らなかったらしい。
あの戦は、結局、敵の部隊内で、情報の混乱が生じていたらしく、統制がとれなくなり、敵軍は全軍撤退せざるをえなくなったらしく、伊達軍が辛くも勝利した、という結末を迎えたらしい。
「で、なんで政宗はここで仕事するの?」
なんとか体を起して、動ける程度までには回復してきたので、部屋の中でストレッチをしていた。
すると、政宗が突然、大量の書類を持ってきて、部屋の中で目を通しながら判を押したり、何かを書いたりと仕事をし始めたのだった。
「また、怒られるよ?喜多さんに」
喜多の名前を出されて、政宗は一瞬手が止まった。だが、すぐにまた手を動かしながら答えた。
「大丈夫だ。喜多は今日は愛姫のところに行っている。愛姫は、今日は茶会で出かけているからな。帰りは遅いんじゃないのか?」
こともなげに言いながら、作業を続ける政宗に、幸姫は呆れて、ため息をついた。
戦の後、急に意識を失い、倒れた私は、お腹の傷のせいか、三日三晩熱を出して意識が戻らなかったらしい。
あの戦は、結局、敵の部隊内で、情報の混乱が生じていたらしく、統制がとれなくなり、敵軍は全軍撤退せざるをえなくなったらしく、伊達軍が辛くも勝利した、という結末を迎えたらしい。
「で、なんで政宗はここで仕事するの?」
なんとか体を起して、動ける程度までには回復してきたので、部屋の中でストレッチをしていた。
すると、政宗が突然、大量の書類を持ってきて、部屋の中で目を通しながら判を押したり、何かを書いたりと仕事をし始めたのだった。
「また、怒られるよ?喜多さんに」
喜多の名前を出されて、政宗は一瞬手が止まった。だが、すぐにまた手を動かしながら答えた。
「大丈夫だ。喜多は今日は愛姫のところに行っている。愛姫は、今日は茶会で出かけているからな。帰りは遅いんじゃないのか?」
こともなげに言いながら、作業を続ける政宗に、幸姫は呆れて、ため息をついた。


