「そうだ、あいつを…」
ふと振り返ると、さっきまで倒れていた男の姿がなくなっていた
。
「あっ…!しまっ…」
逃げられた!
ダウンしたままだった為、てっきり気絶していると思ったのだが、男は意識があったようで、そのまま分が悪いと悟ると、逃げていったようだった。
「大丈夫だ」
政宗の言葉に、えっ?と幸姫が答える。
「遅かったな、申しつけていた刻限を大幅に過ぎているぞ」
にやりと政宗が笑いながら言うと、ふと、政宗が地面に倒れこんだ。
いや、正確には押し倒されていた。
「こた!?」
のど元にクナイを突き付けて、怒りをにじませながら小太郎が言う。
「貴様…幸姫に傷を負わせるとは何事かっ!」
「や、やめなさい、こた!政宗も背中に傷を…」
慌てて小太郎を、政宗の上からどかせる。
政宗は小さく笑いながら答えた。
「違うだろう?貴様が約束を守っていれば、幸姫はこんな傷を負うことはなかった」
政宗の言葉に、小太郎は肩を一瞬震わせると、そのままクナイを下した。
ふと振り返ると、さっきまで倒れていた男の姿がなくなっていた
。
「あっ…!しまっ…」
逃げられた!
ダウンしたままだった為、てっきり気絶していると思ったのだが、男は意識があったようで、そのまま分が悪いと悟ると、逃げていったようだった。
「大丈夫だ」
政宗の言葉に、えっ?と幸姫が答える。
「遅かったな、申しつけていた刻限を大幅に過ぎているぞ」
にやりと政宗が笑いながら言うと、ふと、政宗が地面に倒れこんだ。
いや、正確には押し倒されていた。
「こた!?」
のど元にクナイを突き付けて、怒りをにじませながら小太郎が言う。
「貴様…幸姫に傷を負わせるとは何事かっ!」
「や、やめなさい、こた!政宗も背中に傷を…」
慌てて小太郎を、政宗の上からどかせる。
政宗は小さく笑いながら答えた。
「違うだろう?貴様が約束を守っていれば、幸姫はこんな傷を負うことはなかった」
政宗の言葉に、小太郎は肩を一瞬震わせると、そのままクナイを下した。


