ザリっと砂の音がした。
振り返って身構えると、そこには意識を取り戻し、立ち上がろうとしている政宗の姿があった。
「政宗!大丈夫!?」
慌てて政宗に駆け寄る。
政宗は心配ない、と笑った。
だが、一瞬、苦痛に顔を歪めたのを、幸姫は見逃さなかった。
「…矢、抜くね」
刺さったままでは体に障る。
そう思い、背中に刺さっていた矢を、幸姫は抜き取った。
「ぐっ…すまないな」
苦笑いを浮かべる政宗に、幸姫も苦笑した。
「私は、政宗を守るためにここに残されてるんだもん。ちゃんと、お仕事しなくちゃ」
言うと、政宗は笑った。
「…そうだな。俺の背中は、お前に預ける」
言われてドキッとした。
振り返って身構えると、そこには意識を取り戻し、立ち上がろうとしている政宗の姿があった。
「政宗!大丈夫!?」
慌てて政宗に駆け寄る。
政宗は心配ない、と笑った。
だが、一瞬、苦痛に顔を歪めたのを、幸姫は見逃さなかった。
「…矢、抜くね」
刺さったままでは体に障る。
そう思い、背中に刺さっていた矢を、幸姫は抜き取った。
「ぐっ…すまないな」
苦笑いを浮かべる政宗に、幸姫も苦笑した。
「私は、政宗を守るためにここに残されてるんだもん。ちゃんと、お仕事しなくちゃ」
言うと、政宗は笑った。
「…そうだな。俺の背中は、お前に預ける」
言われてドキッとした。


