頭上でガキンと大きな音がした。
と同時に、背中に鈍い痛みが走った。
その痛みに、一気に現実へと引き戻される。
顔をあげると、そこには、自分を守るものを何も身につけていない幸姫の姿があった。
「小娘っ…!」
佐竹が怒りに満ちた表情で、幸姫めがけて刀を振りおろす。
が、幸姫はそれを受け止めると、そのまま横を向いて軌道をかえ、勢いをつけたまま、兜金の部分で、佐竹の顔めがけて叩きこんだ。
「ぐふっ…」
佐竹の顔が歪む。
いくら女子とはいえ、あのように打ち込まれれば、兜で守られている場所でも、相当な痛みをくらうだろう。
実際、佐竹は地面に突っ伏したまま、動かなくなっている。
茂みの方で、小さな悲鳴とともに、ガサガサと走り去っていく音が聞こえた。
佐竹がやられたことで、相手はいったん、引きあげるだろう。
そう思うと、小さく、安堵の息をついた。
と同時に、背中に鈍い痛みが走った。
その痛みに、一気に現実へと引き戻される。
顔をあげると、そこには、自分を守るものを何も身につけていない幸姫の姿があった。
「小娘っ…!」
佐竹が怒りに満ちた表情で、幸姫めがけて刀を振りおろす。
が、幸姫はそれを受け止めると、そのまま横を向いて軌道をかえ、勢いをつけたまま、兜金の部分で、佐竹の顔めがけて叩きこんだ。
「ぐふっ…」
佐竹の顔が歪む。
いくら女子とはいえ、あのように打ち込まれれば、兜で守られている場所でも、相当な痛みをくらうだろう。
実際、佐竹は地面に突っ伏したまま、動かなくなっている。
茂みの方で、小さな悲鳴とともに、ガサガサと走り去っていく音が聞こえた。
佐竹がやられたことで、相手はいったん、引きあげるだろう。
そう思うと、小さく、安堵の息をついた。


