陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

籠手を一人に投げつけ、ひるんだすきにもう一人の方へ思い切り脇差を薙いだ。

籠手を投げつけられた男はそれを避けた。
だが、脇差を薙がれた男は、よけきれずに、ガキンと大きな音を立てて、衝撃を受ける。


いまだ!


一瞬、ひるんだ男の腰ひもをつかむと、片足で脚を掛け、そのまま相手の勢いを使って、もう一人の男の方へと男を投げ飛ばした。

「うわぁ!」
「ぐわっ!」

男はお互いに避けることができず、そのままぶつかって気を失った。


他には!?


痛みと出血で時々意識が飛びそうになる。
政宗はまだ、佐竹と交戦中だった。


戻らなくちゃ。


駈け出そうとしたその時だった。

「政宗!」

キラリと光るものが見えた。
嫌な予感がして、思わず政宗の名前を叫ぶ。



叫んだと同時に、政宗の背中に、矢が一本刺さった。