陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

一人なんとかしたと思ったら、また数人やってくるのが見えた。
政宗の方を見ると、政宗も、佐竹と呼んだ男との交戦で手いっぱいのようだった。

なんとか放り投げた脇差のところまでかけていき、手に取ると、武具を縛っているひもを、それでブチブチと切っていった。

「っっ!!!!!」

痛みと疲労でどうにかなりそうだった。
刺された部分は燃えるように熱く、痛む。
慣れない武具が、体の自由を奪い、体力を削いでいた。

すべての武具をがしゃがしゃとその場に落としていく。
その行為に、佐竹は驚き、その一瞬のすきをついて、政宗は、佐竹の垂をなぎ払う。

「っく」

佐竹が間合いを詰める。
二人の間に、緊張が走った。