「あら、政宗様」
「邪魔するぞ、喜多」
ちょうど、喜多と出くわした。喜多は頭を下げる。
「姉上」
小十郎が呼びかけると、喜多はすっと頭をあげた。
「お帰りなさい、小十郎」
小十郎も小さく頭を下げた。
「ただいま戻りました、姉上」
そう言うと、申し訳ございませんが、と小十郎は続けた。
「少し片付けねばならぬ仕事がございます。申し訳ございませんが、政宗様に先に夕餉を」
そういうと、喜多は笑って頷いた。
「畏まりました。では政宗様。こちらへ」
「悪いな、喜多」
政宗は笑いながら、喜多のあとについて行った。
「…はぁ」
大きく息を吐く。
そして、音がしないよう、そっと、襖を開けた。
「邪魔するぞ、喜多」
ちょうど、喜多と出くわした。喜多は頭を下げる。
「姉上」
小十郎が呼びかけると、喜多はすっと頭をあげた。
「お帰りなさい、小十郎」
小十郎も小さく頭を下げた。
「ただいま戻りました、姉上」
そう言うと、申し訳ございませんが、と小十郎は続けた。
「少し片付けねばならぬ仕事がございます。申し訳ございませんが、政宗様に先に夕餉を」
そういうと、喜多は笑って頷いた。
「畏まりました。では政宗様。こちらへ」
「悪いな、喜多」
政宗は笑いながら、喜多のあとについて行った。
「…はぁ」
大きく息を吐く。
そして、音がしないよう、そっと、襖を開けた。


