陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「私守ってどうするのよ。政宗をみんなで守らないと」

「お前がいなくなっては、俺の生きる意味を失う」

政宗に言われて言葉に詰まった。

ゆらゆらと燃える松明の明かりのせいで、顔が赤くなっているのが隠れていると思いたい。

「何言って…」

思わず上ずった声になる。
政宗の一言のせいで、鼓動がはちきれんばかりに早くなった。

「そのままの意味だ」

そう言うと、政宗は陣内に入ってきた足軽の一人に顔を向けた。


そのままの意味ってなによ…


二人が何を話しているのかはまったく頭に入ってこなかった。
ただ、政宗の言った言葉だけが、ずっと、頭の中でこだましていた。