お母さんと2人で歩く。
暗くて長い道。
でも、お母さんと一緒だから怖くはない。
幸姫。
呼ばれて思わず立ち止まる。振り返ると、そこには小太郎が立っていた。
「こた!」
小太郎の方に向かって走り出す。
幸姫。
また、声がして立ち止まる。
声のした方を向くと、そこには政宗が立っていた。
「政宗…」
名前を呼んだそのとき、その隣に愛らしい女性がそっと寄り添うように立っていることに気づく。
「…愛…姫……?」
思わず口をついて出た。
会ったことはないが、なんとなくそうではないかという気がしたのだ。
ふと辺りを見回してみる。
「…お母さん…?こた……?」
さっきまでいたはずの2人の姿が何処にもない。
「やだ…どこにいるの…?」
慌てて暗闇の中を駆け出す。
が、どこにも2人はいなくて、気づけば政宗達もいなくなっていた。
…怖い。
なんにもない。
色も、光も、音も。
何もかもが失われた。
「…お願い」
私から、これ以上奪わないで。
思わずうずくまる。
多くは望まないから。
だからこれ以上…
暗くて長い道。
でも、お母さんと一緒だから怖くはない。
幸姫。
呼ばれて思わず立ち止まる。振り返ると、そこには小太郎が立っていた。
「こた!」
小太郎の方に向かって走り出す。
幸姫。
また、声がして立ち止まる。
声のした方を向くと、そこには政宗が立っていた。
「政宗…」
名前を呼んだそのとき、その隣に愛らしい女性がそっと寄り添うように立っていることに気づく。
「…愛…姫……?」
思わず口をついて出た。
会ったことはないが、なんとなくそうではないかという気がしたのだ。
ふと辺りを見回してみる。
「…お母さん…?こた……?」
さっきまでいたはずの2人の姿が何処にもない。
「やだ…どこにいるの…?」
慌てて暗闇の中を駆け出す。
が、どこにも2人はいなくて、気づけば政宗達もいなくなっていた。
…怖い。
なんにもない。
色も、光も、音も。
何もかもが失われた。
「…お願い」
私から、これ以上奪わないで。
思わずうずくまる。
多くは望まないから。
だからこれ以上…