すぅすぅと小さく寝息を立てている幸姫を見て、政宗はそっと頭を撫でた。
気持ちよさそうな顔をする幸姫に、思わずもう一度、という衝動に駆られた。
玲子では、ない。
そんなことはわかっている。
俺は、そんなつもりでこいつを抱いたわけではない。
本当に、そう、言い切れるのか?
そう問われると、そうだ、と言い切ることは出来なかった。
そっと着物をかけてやる。
「う…ん……」
寝返りをうつ幸姫。
そっと指先が触れ合った。
温かいな…
もう久しく忘れていた感覚だった。
人とはこうも温かいものだということを。
まるで義務のように、愛姫を抱いていたとき、そんなことは微塵も思わなかった。
抑えるつもりだったんだがな。
…少なくとも、幸姫に止められると、そう思っていたが。
こいつは俺を受け入れた。
小さくではあったが、確かに頷いた気がする。
もう、離しはせん。
誰がなんと言おうと。
たとえ何があったとしても。
こいつは絶対に。
誰にも渡しはせん。
気持ちよさそうな顔をする幸姫に、思わずもう一度、という衝動に駆られた。
玲子では、ない。
そんなことはわかっている。
俺は、そんなつもりでこいつを抱いたわけではない。
本当に、そう、言い切れるのか?
そう問われると、そうだ、と言い切ることは出来なかった。
そっと着物をかけてやる。
「う…ん……」
寝返りをうつ幸姫。
そっと指先が触れ合った。
温かいな…
もう久しく忘れていた感覚だった。
人とはこうも温かいものだということを。
まるで義務のように、愛姫を抱いていたとき、そんなことは微塵も思わなかった。
抑えるつもりだったんだがな。
…少なくとも、幸姫に止められると、そう思っていたが。
こいつは俺を受け入れた。
小さくではあったが、確かに頷いた気がする。
もう、離しはせん。
誰がなんと言おうと。
たとえ何があったとしても。
こいつは絶対に。
誰にも渡しはせん。


