暑いのか、手でパタパタと仰ぐ幸姫の姿を見て、政宗はぎゅっとこぶしを握った。
着物の襟から覗く、ほんのりと赤くなった肌に、押さえがきかなくなっているのを感じた。
「ね、ちょっと風通していい?」
幸姫の言葉。
聞いてきているものの、自分の答えを待たずにずりずりと体を這わせながら襖を開けに行く。
そのせいで、着物が少しまた、乱れた。
「あー、涼しい」
月明かりを浴びる幸姫の姿が、妙に艶かしく感じられた。
気がつけば、後ろからぎゅっと抱きしめていた。
こいつは、玲子ではない。
慌てた様子で政宗をじっと見つめてくるその顔が、自分が昔愛したその人の姿にあまりにも似ていた。
玲子…
目の前にいるのはその娘で、本人ではない。
暫く見つめあう。
そして。
ふっと幸姫を押し倒すと、そのままそっと唇を重ねていた。
着物の襟から覗く、ほんのりと赤くなった肌に、押さえがきかなくなっているのを感じた。
「ね、ちょっと風通していい?」
幸姫の言葉。
聞いてきているものの、自分の答えを待たずにずりずりと体を這わせながら襖を開けに行く。
そのせいで、着物が少しまた、乱れた。
「あー、涼しい」
月明かりを浴びる幸姫の姿が、妙に艶かしく感じられた。
気がつけば、後ろからぎゅっと抱きしめていた。
こいつは、玲子ではない。
慌てた様子で政宗をじっと見つめてくるその顔が、自分が昔愛したその人の姿にあまりにも似ていた。
玲子…
目の前にいるのはその娘で、本人ではない。
暫く見つめあう。
そして。
ふっと幸姫を押し倒すと、そのままそっと唇を重ねていた。


