「もうすぐ小田原に着く」
成実に言われて、幸姫は小さく頷いた。
馬の足を止めて降りると、2人は近くにあった小さな木の枝に、手綱をくくりつけた。
「しかしすごいな、幸姫は」
成実に言われて、幸姫は首を傾げた。
「この長い道すがら一言も愚痴がない」
「え?いや、だって自分から行くって言い出したわけですし。それに、私はこの子に乗りっぱなしですし」
苦笑しながら答えると、成実もまた、苦笑した。
「…そうだな」
変わっている。
成実の素直な感想だった。
成実に言われて、幸姫は小さく頷いた。
馬の足を止めて降りると、2人は近くにあった小さな木の枝に、手綱をくくりつけた。
「しかしすごいな、幸姫は」
成実に言われて、幸姫は首を傾げた。
「この長い道すがら一言も愚痴がない」
「え?いや、だって自分から行くって言い出したわけですし。それに、私はこの子に乗りっぱなしですし」
苦笑しながら答えると、成実もまた、苦笑した。
「…そうだな」
変わっている。
成実の素直な感想だった。


