陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

…これから、どうしようかな。


「はぁ…」

ため息しか出ない幸姫は、ゴロンと畳の上に横になった。

仕方がない、とはいえ、知らない人と一緒に偵察に行くことになってしまった。


できれば、自分でも、今の時代がどのあたりなのか、わかるような出来事がないか調べたかったんだけどなぁ…


流石に、成実が一緒にいる状態で、それは難しいと幸姫にもわかっていた。

「…こた、いる?」

声をかけるが返事がない。

「こ…」

また名前を呼ぼうとして、隣に人がいることに気づいた。

「…こたにお願いがあるんだけど」

視線はそのままに、ぼうっと宙を見つめて言う。

「なんだ?」

「…ある人を探して、様子を確認してきてほしいの」