「だから俺が伴に行けば問題ないだろう」
笑いを必死でこらえながら、成実が口を挟む。
「駄目だと」
「男一人で行くよりも、女子供が伴った方が色々とやりやすい」
成実は真面目な顔でそう言うと、ポン、と幸姫の肩に手を置いた。
「お前の顔は、自分で思っている以上に知られている。敵情視察が知れれば、お前だけでなく、この娘にも害が及ぶ」
「問題ない」
一気に言いくるめられると思っていた成実は、政宗の意外な一言に一瞬躊躇った。
「…敵襲を受けたらどうする。自分も無事で、この娘を護りきれるのか?」
政宗は小さく、くっと笑った。
笑いを必死でこらえながら、成実が口を挟む。
「駄目だと」
「男一人で行くよりも、女子供が伴った方が色々とやりやすい」
成実は真面目な顔でそう言うと、ポン、と幸姫の肩に手を置いた。
「お前の顔は、自分で思っている以上に知られている。敵情視察が知れれば、お前だけでなく、この娘にも害が及ぶ」
「問題ない」
一気に言いくるめられると思っていた成実は、政宗の意外な一言に一瞬躊躇った。
「…敵襲を受けたらどうする。自分も無事で、この娘を護りきれるのか?」
政宗は小さく、くっと笑った。


