陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜

「幸姫、お前はどう思う」

気がつくと、家臣のほとんどが部屋を出ていき、残っているのは政宗と幸姫、それから、なにやら話し込んでいる小十郎と成実の4人だけだった。

「…どう思うって、何が?」

聞かれている意味がわからず聞き返すと、政宗は真面目な表情のまま、幸姫の問いに答えた。

「相模のことだ」

言われて、さっきまでの軍略会議の内容を思い出した。

「あ、どうするかさっき話してたやつ?え、でもそれって…」

チラリと小十郎達の方を見る。


確か、偵察にいって、その結果待ちって話になったんじゃ?


「…とりあえず偵察に行くんでしょ?」

聞くと、政宗はため息をつきながら呆れ顔で、幸姫を見た。

「だから聞いている。お前はどう思うのかと」

「あ、そういうこと…」

苦笑しながら頭をかく幸姫。あはは、と小さく笑いながら、口を開いた。