一夜明け、片倉家を後にした幸姫は、小十郎に渡された着物を着て、政宗のところへとやってきた。
「よくきたな」
奥でふんぞり返る政宗を見て、幸姫は改めて、伊達政宗はえらい人なんだと認識する。
「政宗様、幸姫の仕事ですが…」
「いい。こいつは俺の傍でいることが仕事だ」
「は?」
政宗の言葉に、面食らったのは幸姫だった。
「側仕えなんでしょ?なんか仕事しないといけないんじゃ」
「だから、おまえは俺の傍にいろ。用があれば、そのときに働け」
何も言わない小十郎を、幸姫はじっと見つめる。
…おっさんが何にも言わないってことは、側仕えの仕事ってそういうもんなの?
え、こたが言ってた、主によるっていうのって、こういう意味なわけ?
すっかり意味が分からず、頭にはてなマークを飛ばしていると、くくっと小さく政宗が笑った。
「おい、小十郎。軍略会議の時間じゃねぇのか?」
政宗に言われて、ハッとする小十郎。
「先に行ってろ。すぐに行く」
「…畏まりまして」
小十郎は小さく頭を下げると、そのまま部屋を出て行った。
「よくきたな」
奥でふんぞり返る政宗を見て、幸姫は改めて、伊達政宗はえらい人なんだと認識する。
「政宗様、幸姫の仕事ですが…」
「いい。こいつは俺の傍でいることが仕事だ」
「は?」
政宗の言葉に、面食らったのは幸姫だった。
「側仕えなんでしょ?なんか仕事しないといけないんじゃ」
「だから、おまえは俺の傍にいろ。用があれば、そのときに働け」
何も言わない小十郎を、幸姫はじっと見つめる。
…おっさんが何にも言わないってことは、側仕えの仕事ってそういうもんなの?
え、こたが言ってた、主によるっていうのって、こういう意味なわけ?
すっかり意味が分からず、頭にはてなマークを飛ばしていると、くくっと小さく政宗が笑った。
「おい、小十郎。軍略会議の時間じゃねぇのか?」
政宗に言われて、ハッとする小十郎。
「先に行ってろ。すぐに行く」
「…畏まりまして」
小十郎は小さく頭を下げると、そのまま部屋を出て行った。


