「お父さんはいないもん」
幸姫が言うと、政宗の眉がピクリと動いた。
「物心ついたころから…と言うか、生まれた時から、父親なんていなかった。写真もなかったし」
うんうん、と頷く幸姫に、政宗は少しだけ首をかしげる。
「しゃしん…とはなんだ?」
「えっ?…あっ!あー…えっと…」
言ってから気づいたが、この時代には、まだ写真はない。
「肖像画…みたいなもん?絵だよ、絵」
我ながら苦しい言い訳だと思いながら笑って誤魔化す。
「とにかく、お父さんなんて―…」
言いかけた時だった。
思わず振り返る。何もないのに、何故か気配を感じた気がした。
「…さすがは玲子の娘だな」
「えっ?」
政宗の言葉に驚き振り返った瞬間、突然口を手で押さえられ、しっ、と小さく囁かれた。
幸姫が言うと、政宗の眉がピクリと動いた。
「物心ついたころから…と言うか、生まれた時から、父親なんていなかった。写真もなかったし」
うんうん、と頷く幸姫に、政宗は少しだけ首をかしげる。
「しゃしん…とはなんだ?」
「えっ?…あっ!あー…えっと…」
言ってから気づいたが、この時代には、まだ写真はない。
「肖像画…みたいなもん?絵だよ、絵」
我ながら苦しい言い訳だと思いながら笑って誤魔化す。
「とにかく、お父さんなんて―…」
言いかけた時だった。
思わず振り返る。何もないのに、何故か気配を感じた気がした。
「…さすがは玲子の娘だな」
「えっ?」
政宗の言葉に驚き振り返った瞬間、突然口を手で押さえられ、しっ、と小さく囁かれた。


